業平ユウの少食ライフ

── 一日一食を目標に、食生活の転換日記 ──

献血の結果

 献血の結果が返ってきました。
 驚きました。私が長く気にしていたγ-GTPの数値が驚くほど下がったのです。
 もう20年くらい、γ-GTPの数値が異常値を示しています。そもそもニケタである基準値に対して三ケタ。それも100や200じゃなく、300やときに400ということもあります。
 私はお酒をほとんど飲まないし、その他の数値も──特に肝機能を示す──ものは異常じゃない。じゃあなんなのか、特に若いころは数値だけで不安になって医療機関にかかりました。
「ほかにおかしな値も出ませんし、自覚症状や疲れやすいということもないようなので、このまま一度様子を見ましょう」
 すべての医療機関でこういわれて帰ってくるのが常でした。

 あるとき、市内にある町医者のHPを見つけ、医師が特に肝臓にかかわってきたことを知ります。当初「またどうせ」という気持ちもあったのでかかるつもりもなかったのですが、HP上にあるメールアドレスにこれまでの私の状況と変わらずに高いγ-GTPの値について書いてみました。問診にさえ値する内容であろうと、返信の期待もしていなかったのですが、メールは返され、そこでいくつかの可能性とぜひよければ一度お越しくださいとの内容をもらい、一度受診してみることにしました。
「おそらくですね、業平さんの場合腸が脂肪を吸収しやすい体質にあると思われるんです。それも極端に」
 医師のいった言葉は適中で、彼は私に腸がコレステロールの吸収を抑える薬を処方しました。
 それを二週間も飲むうち、γ-GTPの値は下がっていくのです。
 ──もちろん、規定値に収まるまでではありませんでしたが。
 100台後半になったときは驚いてうれしくなったほどです。

 薬をひたすら飲み続ける必要がありました(結局はやめてしまうとまた数値は上がるのです)。さらに100台後半から下げることがなかなか難しいようで、医師は糖尿病の治療に使う薬まで処方し、さらに様子を見ることになりました。
 この薬が私の体質に合わず苦しみ、そして前々から感じていた「薬を飲み続けていなくてはならない」という現実に耐えられなくなって、やがて通院をやめてしまいます。

 結局のところまた200台から300台という数値のγ-GTPと付き合う人生になりました。
 それからまた何年も、その高い数値を目にする日々です。

 これが少食ライフヘの動機付けのひとつでもあったわけです。
 一日一食の効果かどうかわかりませんが、100台前半まで1ヶ月で落ちたことになりました。
今回は献血の結果でしたが、およそ2ヶ月前に市の健康診断でやはり200台後半の数値をもらっていました。一日一食(それは平日だけですが)の少食ライフをはじめて1ヶ月です。
 薬でもなかなか届かなかった領域です。